ストレッチで筋肉の減少を減らせるという研究結果
紹介するのは2010年に出された「ディトレーニング中のストレッチングが筋量に及ぼす影響」。
筋トレをしていない期間にストレッチをした場合としない場合で、どれだけ筋量が落ちるのか比較した研究です。

ちなみに「ディトレーニング」とはトレーニングを休止しているという意味です。
では、どれくらい変わるのか見ていきましょう!
ストレッチと筋肉の減少の研究結果
この研究ではトレーニングする期間を過ごした後、筋トレをしない期間を作り、ストレッチのある・なしで3ヶ月比較したというものです。
では、3ヶ月で筋量がどれだけ減少したのでしょうかを紹介!
ストレッチあり | ストレッチなし | |
1ヵ月目 | -2.2±3.3% | -5.4±2.4% |
2か月目 | -4.6±3.6% | -8.8±2.4% |
3ヵ月目 | -4.8±3.6% | -9.6±1.6% |
*筋横断面積の減少率
ちなみにこれは足の大腿四頭筋の結果です。
3ヶ月目になるとストレッチありは約-4.8%、なしは約-9.6%。
結構違いますね。
この研究結果をどう生かせばいいのか?
論文の考察には下記のような内容が書かれている。
ストレッチングによる筋の伸長刺激が 成長・増殖因子の分泌の促進,および筋細胞分解の 抑制が生じ,その結果として,タンパク質の合成が 促進され, s脚における筋横断面積の減少の抑制を もたらしたと考えられる.
ディトレーニング中のストレッチングが筋量に及ぼす影響
*s脚=ストレッチを取り入れた脚
この実験はディトレーニング(トレーニング休止)期間の実験のため、トレーニングしている期間で効果があるのかはわからない。
しかし、ストレッチにはケガの予防や疲労回復などの効果も期待できる。
ケガや関節の休養など、数日から数週間の休養にも役に立ちそうだ。
ストレッチングが成長・増殖因子の分泌の促進する可能性があるのなら積極的に取り入れてもいいのかもしれない。
また、トレーニング中でのストレッチ効果について研究があれば追記していきたいと思います。
